つりたん

都内から釣りに繰り出す釣り人

感染性釣り熱 その1

釣りは人間が原始的な生活をおくっていた時代から存在する伝統的な狩猟方法だ。
棒と糸と針があれば魚を捕らえることが出来る。
しかし、魚は”自然”そのもので、そんな単純に、簡単に、思い通りには釣られてくれない。
だからこそ釣りは面白いと感じられる。

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第1次釣りブームは中学生の時。
ミレニアムに起こったブラックバスフィッシングの盛り上がりで、ブラックバスが起こした波紋は、確実に福島の田舎まで伝わっていた。
「釣りがしたいからロッドを買ってくれ!」
そう両親に伝えたのは、自ら釣りをしたいと思ったからなのか、友人に誘われて出た言葉なのかは、もう覚えていない。

田舎という娯楽が少ない環境だったので釣り仲間に困ることはなく、毎日のように近くの野池や川でブラックバスを釣りに出かけていた。

釣れることもあれば、釣れないこともある。
釣りに行くという行為がなにか冒険的な雰囲気があり好きだったのだ。

中学時代にはまった釣りも高校に入るといつしか足取りが重くなり、もっと楽しいと思えることに時間を遣うようになった。

高校生というかけがえのない青春はあっという間に過ぎ、大学に進学するころには釣りが好きだったという記憶は脳の片隅においやられていた。

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大学入学をきっかけに関東に出てきた私は、大学生特有の”自由”を謳歌していた。
お金こそ持っていなかったが、構ってくれる友人のお陰で暇することも無かった。
懐かしいフレーズを再度聞いたのは大学二年の頃、
埼玉に住んでいた友人からこんな誘いがあった。

バス釣りしたことある?暇ならバス釣りに行こうよ」

バス釣り。この言葉を聞いて、脳内で眠っていた記憶のボイルが起こった。

「いくいく~!」

友人が運転する車で向かったのは埼玉にある管理釣り場”吉羽園”。
関東のブラックバス管理釣り場では有名な場所だ。
この時持っていったタックルは買ったのか、借りたのか、地元から持ってきたのかはなぜか覚えていない。
かわいらしいバスが何匹が釣れたのは覚えており、中学生の自分もその時は戻ってきていた。

ここから第2次の釣りブームが始まる…