富浦でキスを釣る!前編
夏休みも折り返し地点となり、宿題が終わっていない子供達が焦り出す時期。
何年振りかのお盆休みが取れたので、千葉県の富浦でキス釣り、翌日は亀山湖でバス釣りと、釣り三昧の休みを過ごすことにした。
キス釣行は妻と友人を含めた4人、バス釣行は友達が入れ替わり3人で臨む計画を立てた。
休みが来るまでは釣りのことで頭がいっぱい。ポイントはどこかな...仕掛けはどうしようか...と頭の中は釣りバカ日誌の浜ちゃんと化していた。
が、しかし!
釣行前日が飲み会だった私は見事にやらかす。
麦の海に全身全霊でダイブし、ポップの香りと程よい炭酸に溺れてしまった。
飲み会の後半を覚えていないのは言うまでもなく、集合時間になっても帰宅しない私に鬼電を掛ける妻。
ようやく繋がると私は市ヶ谷駅で死んでいたとのこと...
妻は言った。
「あなた、市ヶ谷駅の花壇で、ホセ・メンドーサと戦った後の矢吹ジョーみたいになってたよ。」
友人の車で海に行く予定だったので、他メンバーを連れ市ヶ谷でピックアップしてもらう私。
もう出鼻を挫かれている。釣り場に行く前から。
そんなこんなあり、富浦まで到着。次第に私は回復していき、どんどんテンションが上がって来る。
よーし釣るぞー!と思った時ふと不安に襲われた。
「あれ、俺の釣り具持ってきた?」
「持ってきてるよ!」
「え、何を持ってきた?」
「全部!釣り道具全部!」
出来た妻である。忘れて来るより、余計に持ってきた方がいいと車に釣り具を全部積んできたのだ。
「あ、ありがとうございます。」
富浦のキスは陸っぱりからも釣れると情報をゲットしていたが、どうしても釣りたかったので今回はボートを手配していた。
釣れるポイントまで船で引っ張ってもらい、あとは手漕ぎで好きに移動するというスタイル。
沖まで出れば釣れる!美味しいキスに出会うんだ!
ボート屋のおばちゃんと二言三言、会話し代金を払い、船酔いを心配する友人を横目にいざ出陣!
カモの親子のように連結したボートを沖まで船で引っ張ってもらい、ここら辺でどうぞーと切り離される。2対2にわかれボート2隻で仲良く釣り開始!
餌はもちろんジャリメで、仕掛けは船用のキス仕掛けで、ロッドはショアジギング用と、なんともちぐはぐな感じの装備だった。
水面に仕掛けを落とすこと2,3回、ココココッと小さいアタリが!
来たかなと思ったがどこで合わせていいかわからず、とりあえず竿をあげると...
「釣れてる!」
18cmほどの良型のキスと対面した。
これは、まさか爆釣か!?
そんな期待を胸にキス釣りは幕を開けた...